リビング階段とは?リビングを経由する階段のメリット・デメリット
施工事例
こんにちは、ニコニコ住宅です。
ここ数年で人気が高まった「リビング階段」ですが、意味合いが曖昧なままトレンド化したところがありました。
少しややこしいので、情報を整理しながら、「リビングを必ず通る場所に作る階段」のメリット・デメリットについて見てみましょう。
リビング階段とは、どんな階段?メリットは?
※写真はイメージです
SNSやインターネットで「リビング階段」と検索すると、たくさんの画像が出てきます。
その画像を、いろいろと見比べてみてください。2種類の階段ルートがありませんか?
ひとつは、「リビングの中に階段がある」タイプ。
もうひとつは、「リビングを経由して、その奥のスペースに階段がある」タイプです。
実際には、リビングの中に作られているものをリビング階段と呼ぶのですが、いろいろなパターンが作られるうちに、総称となった感じがあります。
なので、このブログの中では「リビングを経由しないと上がれない階段」も含めて、リビング階段と呼ぶことにします。
リビング階段のメリットは、大きく分けて3つあります。
・開放感があり、おしゃれなデザインを採用できる
・階段前後の廊下スペースが不要で、リビングを広く作れる
・子どもが必ずリビングを通るので、顔を見て会話する機会が増える
玄関ホールに作る階段は狭くて暗い印象があり、リビング階段がその問題点を改善しました。
階段下にできるデッドスペースを気にしなくて良いのもメリットです。そのため、狭小地で家を広く見せるアイディアとして採用されることもあります。
お子さまとの触れ合いを考えてリビングにスケルトン階段を設置するご家庭も、以前より多くなった印象ですね。
リビング(を経由した)階段のデメリットは
※写真はプランの1例です(ニコニコ住宅「おすすめプラン S-00」)
ニコニコ住宅のリビング階段は、「リビングを経由して階段へ行く」タイプです。
そして、あえてリビングの中に設置せず、通り過ぎた先に階段ホールがあるプランをご提案しています。
なぜ、リビングの中に作らなかったのか?その理由は、「子どもが大きくなった時のこと」まで考えたからでした。
リビング階段のメリットのひとつが、階段を使う際は必ず家族と顔をあわせることです。
ただ、お子さまが成長して友人を連れて帰るようになると、親の前を通らなければならないことを嫌がり始めたりします。
思春期には、親と距離を取りたくなることもあるでしょう。もう少し成長すると、お付き合いし始めた相手を連れてくるかもしれません。
子どもが成長すればするほど、プライバシーの切り分けが難しくなる、それがリビング階段のデメリットです。
親子であっても、自主性を尊重して距離を置くべき時期になった時には、何もかもが見えてしまう階段でないほうが良いかもしれません。
リビングを通るルートを最短にしたプランは、将来に向けての配慮です。
階段ひとつと思いがちですが、家族の距離感や関係性に直接関わるパーツですから、見た目のおしゃれさだけで選ぶのではなく、将来のお子さまの姿まで想像して選ぶことが大切だと当社では考えています。
階段を作る場所に迷ったら、メリットとデメリットを比べて、どちらがご家族のフィーリングに合うのか、ぜひ考えてみてくださいね♪